「映画：怪獣総進撃」と「原始恐竜ゴロザウルス」

ここだけの話、「怪獣総進撃」の功績（の１つ）はゴロザウルスをスクリーンに復活させたことではないかと思う。
ゴロザウルスは本来「キングコングの逆襲」にてコングの強さを見せつけるためのやられ役でしかなかった。哺乳類であるコングにたいして爬虫類であるゴロザウルスを用意したというわけだ。キングコングの相手役として用意されたゴロザウルスだが、脇役としては突出した着ぐるみ・造形を与えられたという点で現在でも非常に評価されている。あの短い出番ではゴロザウルスの魅力を完全に伝えられたかというと、そうでもないだろう。
「怪獣総進撃」はゴロザウルスの他にも怪獣（バラン、マンダ、バラゴン、クモンガ）は沢山登場している。だが、ゴジラを初めとするモスラやラドンやキングギドラなどの大御所は別としてほとんど活躍はしていない。
唯一活躍しているのがゴロザウルスと、これまたスクリーンに大復帰したアンギラスだ。このアンギラスはアンギラスの人気を復帰した素晴らしい個体だが、それはまたの機会にふれるとする。
ゴロザウルスはゴジラの隣に立ち、ゴジラと会話（？）までしている。はたまた戦闘ではキングギドラに噛み付き、あろうことか得意技のカンガルーキックを披露している。
キングコングの強さを見せるためのやられ役だったとは思えない活躍だ。これによってゴロザウルスも今の地位・人気を確立したといってもいい。
子供の頃、キングキングギドラに後ろからキックした怪獣がすごく格好良く見えた。思えばキングギドラにそんな大胆で派手な攻撃をした怪獣はゴロザウルスしかいない。
ちなみにゴロザウルスの性格は実は意外にも比較的温厚。コングの逆襲でも人間を襲うつもりはなかったのだと思う。そう思うとゴロザウルスがかわいそうだ。
尚、怪獣総進撃ではパリに出現するシーンでバラゴンと間違われているのだが、これが「ゴロザウルスを間違えた」のか「バラゴンを間違えた」のか不明である。

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